古典に学ぶ/濱田省二

【今日のひとこと】
最近、中国の古典を読むことにはまっています。(「最近」といっても、ここ3年くらいですが。)

今まで孔子、孫子、孟子など色々読み漁っていますが、各々の持論の展開が非常に面白く、個性が豊かでどんどんはまっていってしまいます。

専らはまっているのは「韓非(かんぴ)」の著した「韓非子」。

韓非は中国でも法家と呼ばれ、徳による統治を説く儒家(孔子一派)と異なり、法律や刑罰による組織の統治を説いた人です。

よく、性善説や性悪説という言葉を耳にすることがあるかと思いますが、この韓非は「性悪説」論者の親玉格といえます。

さて、この韓非は十万余言と沢山の言葉を残していますが、「人は生まれながらに悪い事を考え、欺く」という前提に立ち、「間違ったことをするものはどんな些細なことでも法をもって処し、正す。」という思想を下に論理を展開しているのがこの韓非子。
言っていることは正しいのですが、本当に厳しく極論すぎるので、読んでいて逆に笑ってしまうほどです。

読み進めるにつれ、
「言っていることは正論だけど、こんな組織だったらみんな嫌になるだろうな。」
と思うのですが、逆に自分が組織を統括する立場に立ったならば、韓非が説くルールさえ徹底すれば、完全に組織が掌握できるだろうなと思うこともしばしば。

現実離れした論理のおかしさと、視点を変えることで深い学びを得られるという、この両面が混在するところがこの「韓非子」の面白さでもあります。

ただ、この韓非自身は前述のとおり極論論者であったことも災いし、残念ながらどの国でも重用されること無く、人に欺かれ獄中死してしまいます。

自分の前提どおり、人に欺かれ、死んでしまった韓非。「人は情けを分かることができないと、人からの支持を得られない」という、彼の論理と間逆のことを彼自身が体現してしまいます。そんな矛盾をはらんだ、韓非の人生。(「矛盾」という言葉も韓非子が作った言葉)「何でやねん!」で終わってしまうコントのようです。

こんな、ちぐはぐで懐疑的で理想主義の人間が書いた哲学書。是非ご一読あれ。

ちなみに・・・
我々の身の回りには韓非が作った言葉がたくさんがあります。「矛盾」や「逆鱗」をはじめ、北原白秋の詩「まちぼうけ」(童謡にもなっています)の元となった「主株」など。幼い頃、「まちぼうけ~」なんて歌詞の意味も分からず歌っていましたが、あれはかなり深い学びのある内容なのです。時間があるとき、一度調べてみてください。

【今日の仕事】
  • ある企業で実施した研修の報告にいきました。

【プロフィール】
名前濱田省二(はまだしょうじ)
所属部署営業部
担当業務お客様の課題を整理し、解決すること
入社月2006年10月
入社までにやってきたことオフィス家具メーカーで技術部を3年半。
今はまっていること故事成語の成り立ちを読み解くこと
ウィル・シードのここが好き!愛のある厳しさ。愛のあるお客様。
未来の仲間へひとこと来いよ!濃いよ。
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