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労働人口が減少の一途を辿る昨今、採用した人財をいかにチーム・組織の一員として戦力化していくかは、企業にとって重要な課題です。ところが、人が成長する主戦場であるはずの現場で、OJT(On the Job Training)が機能していないという声をよく聞きます。かつては「OJTこそが日本企業の競争力の源泉」と言われるほど、当たり前のように機能していたOJT。「OJTが機能しない」それは多くの日本企業が抱える古くて新しい課題です
OJTが機能しない要因は、単なる人の意識の変化だけではありません。過去遡ること数十年の環境や構造の変化にも起因します。
現場のトレーナーは以下のような問題を抱えています。OJTが機能しない原因は、企業・組織により異なることも多く、自社の「OJTが機能しない原因」を探るためにトレーナーの抱える問題を知ることは非常に重要です。

このように、機能していないOJT活動に対し、人財務開発部門が期待される役割は、「短期」と「中長期」の支援があると考えます。
まず「短期」の支援は、単年のOJTペアの育成目標が達成されるための支援をすることです。「トレーナーも不安であること」を念頭におき、トレーナーが欲しているOJTの最低限のイロハを提供することから始めます。またトレーナーだけではなく「上司・トレーナー・新入社員」の3者が育成目標に対し、共通の認識を持ちスタートできるための場の設定や仕掛けが必要です。
そして「中長期」の支援は、現場における「育成の循環」創出を意図したOJT施策を設計することです。先輩・上司から良い育成を受け成長した新入社員は、その指導そのものが自身の後輩ができたときの指導方針・指導方法となります。また、きちんとしたOJTを行った経験を持つ者が増えれば、トレーナーではなくとも、先輩として積極的に指導に関与することができ、組織ぐるみでの育成が実現できます。
真に育成風土を構築するならば単年のOJT活動で得たその企業独自のノウハウをいかに翌年以降に蓄積・継承するか、そして携わった人員をいかに風土醸成の構成員として参画させるかが重要になってきます。「中長期」の支援は見落とされがちなポイントであり、取り組めている企業は多くありません。しかしそれこそが「育成風土の醸成」につながる重要な取組みであり、人財開発部門に期待されることではないでしょうか。
弊社では「育成風土の醸成」を目指して多くの企業様とOJT活動の改善、制度設計に取り組んでおります。目指す姿・レベルはありつつも、各企業の課題や現在の風土に合わせ、「できることから実践(支援)していく」ことが、確実に前進するための唯一の道であると感じています。