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2017/4/20Global HRD通信

グローバルHRD通信 Vol.1|日本人若手社員向け 海外アレルギーの処方箋


今回から不定期に、日々のお客様との接点から着想を得た「グローバル人材育成」に関する情報を発信いたします。皆様の研修企画や育成の検討に、少しでもお役に立てれば幸いです。

第1回のテーマは「日本人若手社員の海外アレルギーにどう対処するか」です。

最近では、海外赴任や海外出張のみならず、Webや電話会議など国内にいながらにして海外とのやり取りをする機会が増加し、誰もがグローバルビジネスに関わる可能性が高まりました。では、皆さまの会社には、将来これらの業務を担う「グローバルビジネスに関わりたい」という意欲的な若手社員が、充分な数として存在しているでしょうか。

現状、Yesと答えられる企業はそれほど多くないと思います。というのも、国内業務で成果を上げ期待されている若手社員ほど、次のようなループに陥って視野が狭くなり、「グローバル」への挑戦意欲も低下していくという声を多くの企業からお聞きするからです。

 ◆ 優秀なので、任された仕事で成果を上げる
 ◆ 上司から評価され、どんどんレベルの高い仕事が任される
 ◆ 更に成果を上げるので、業務の中心的な存在になり、現場から抜けられなくなる
 ◆ 現業務の専門性は高まるが、それ以外の世界に触れる機会が減少する
 ◆ 現業務で評価され、敢えてそれ以外のことにチャレンジする意義を見いだせなくなる

さらにひどい場合は「できればグローバルには関わりたくない」「海外に行きたくない」という“アレルギー症状”に陥っています。実際に、弊社の海外研修の参加者にも、まさにこのような方がいました。海外研修先を決定するにあたって実施した事前インタビューの一コマをご紹介します。
 

空気を読んで応募した海外研修

Aさんは営業3年目の若手社員で、公募型の海外研修に「自ら」応募してきた方です。ところが、研修前のインタビューで、「海外研修に応募された動機をお聞かせください」と質問したところ、予想とは異なる答えが返ってきたのです。

「特にないというか、正直、海外には気が進みません。仲の良い同期が数名参加するので、自分だけ参加しないのは、何か空気が読めないみたいで嫌かなと思って…」
「海外で働きたいとは全く思っていません。今、地方の営業所にいるのですが、ようやくお客様とも関係性を作れ、仕事がおもしろくなってきたところなんです」
「英語の勉強?今は仕事が忙しいので、ほとんどやってないですね」
 

「このままでは日本は危ない」という強烈な危機感

ところが、海外研修でインドネシア企業に派遣され、数週間の海外ビジネス研修を経たAさんは、帰国後、まるで別人のような感想を伝えてくれました。

「まず初めに、本当に今回海外に行けてよかったです。正直インドネシアって、自分の中では相当遅れた国というイメージだったんです。確かに、生活インフラとか食事は日本の方が快適だけど、ビジネスのスピードや意思決定の速さについては、日本や当社よりもずっと速く、ビジネスの最先端で戦うには、自分に足りないものがたくさんあると実感しました」

「一番驚いたのは、自分と同じくらいの年齢でマネジャーを務めている人が多いこと。加えて、彼らの多くは数ヶ国語に堪能で、コミュニケーション能力も高く、ビジネスパーソンとしての能力が自分と比べて圧倒的に高くて、正直ヤバイなと思いました」

彼はその後、渡航前にはサボりがちだったTOEIC学習に加えて、中国語も自発的に猛勉強し、その結果、1年後には、期待の若手として中国赴任を勝ち取りました。
 

若いうちに海外ビジネスを経験することの価値

グローバルビジネスへの興味・関心に火をつけやすいのは、何と言っても若手です。「火をつける」ためには、何と言ってもグローバルビジネスの「可能性と面白さ」を実際に体験すること、そして「このままではいけない」という不足感と危機意識を強烈に実感することこそが近道です。

まだ見ぬ海外の同世代のライバルや、モノやサービスが不足しがちな海外のマーケットを実感できたとき、驚くような変化と成長が起こります。なぜなら、彼らはそもそも、意欲の高い優秀な若手なのですから。

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