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Chiesta│反転学習でデザインする新入社員研修

新入社員研修の“効率化”のために”eLearningを導入しようという声。“より効果的”な新入社員研修のためにではないでしょうか

新入社員研修に向けて、内定時期にeLearningでの学習をうながす企業も多くあり、ウィル・シードも多くのお声掛けをいただきます。新入社員研修との連携を前提にして、その活用方法を考えてみます。

社会人の学びは自学自習。つまりは…

集合研修の有無に関わらず、社会人は皆「自分で学び自分で成長する」責任を負っています。そして、内定期の課題や新入社員導入研修で取り扱うテーマは、本来、社会人として学ぶべき全量からすれば、“まず必要なこと”程度に過ぎません。

一方、現代には多様な学習ツール・学習コンテンツや情報が溢れています。例えば、新入社員研修の定番テーマであるビジネスマナーも、多くの書籍が出版され、様々なWebサイトで詳説され、多様な動画がWebにアップロードされています。極論すれば「自分で調べて、学んできてください」も成立する環境にあるとも言えます。

そう考えると、新入社員も他の社会人と同様に、内定時や研修期間中に学習“する”ことも“しない”ことも自分の責任。その上で、仮に同期と比較して、自分が足りていないと感じたのであれば、研修中・研修後の時間を活用して、自学自習することが“当たり前”と言えるでしょう。

昨今、集合研修や付随するeLearningについて、「自ら学ぶ」ことの覚悟や習慣をいかにつけていくのか、という点に主眼が置く企業も増えてきたとも感じています。

事前学習は「ワカルとデキルの落差」を大きくする

事前学習では何を学べて、何を学べないのでしょうか。私たちは、“How to”は学べても“Why”は学び難いと考え、集合形式の場ではより“Why”を学ぶようにデザインしています。加えてこの原理を応用し、しばしば研修業界で言われる「ワカルとデキル」を強く実感してもらうようにしています。

例えば、「聴く」“やり方(How to)”を事前にeLearningで学習したとしましょう。しかし集合研修で「皆さん、すでに学んでいますよね、ではやってみてください」と言ってもなかなかできない。特に、アクティビティなどの仕掛けを設けると、この「ワカルとデキル」の落差は一層大きくなります。「なぜワカッていてもデキないのか」「そもそもワカルとは何か」、そして「どうやって聴くとよいのか」を振り返るのです。

その上で、「そもそも、なぜ、相手の立場に立つことが重要なのか」という“Why”や、「相手の立場に立つとは何か」という“What”を問いかけ、議論をうながすことでコミュニケーションの原理原則を学ぶきっかけをつくっています。

研修期間を通じて、「チームで学ぶ」を学ぶと…

もしeLearningを事前学習で活用するのであれば、性格や動機あるいは業務状況によって一人ひとりの学習状況にバラつきが生まれることを前提に設計する必要があります。

たしかに新入社員導入研修の場合、「新社会人に向けた準備」というインセンティブもあって、事前学習への取り組み姿勢には高いものがあります。ただし、習熟度合いという点では、やはり個人差が大きいのが現実です。

そこで、習熟度合いにバラつきがあることを前提に、チーム全員でその水準を底上げしていくように促しています。学習するコンテンツはeLearningにもあり、研修という場には会社の先輩でもある人事ご担当者、あるいは外部プロフェッショナルの講師がいます。「自分で学ぶ」から、「自分たちで学ぶ」へシフトすることも研修ならではの価値に繋がるでしょう。

そして「チームで学ぶ」を学ぶことは、研修を離れてからも同期同士で学びあう関係づくりにもなります。特にコミュニケーションの原則を学ぶ際、「他者に自分はどう映るのか」というフィードバックをもらうことは、一人でウンウンと唸る環境と比較して、成長を加速させることになるでしょう。

「講師のいない新入社員研修」という未来

これまで触れてきたポイントをおさえると、「講師のいない新入社員研修」という未来のあり方も想像できます。職場で期待される基準を適切に示す学習コンテンツ(仕事の進め方やコミュニケーション、ビジネスマナーなど)があり、新入社員が教え方・学び方さえわかっていれば、講師の役割は“教え役”ではなく、“場づくり”と“質問回答者”になります。

つまり、新入社員が自主的に学び成長する「講師のいない新入社員研修」もデザインできるのではないでしょうか。

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