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スタッフ日記 ~本気と本心~

都立高校生を対象とした起業家教育プログラム『起業・創業ラボ』が実施されました。
関わったウィル・シードスタッフが得た『学びや気づき』をスタッフ日記としてご紹介します。

『起業創業ラボ』とは、起業・創業学習を通して起業・創業への関心を高め、都立高校生等の起業家精神を醸成するとともに、新しい価値を創り出す力を育成するための取り組みです。取り組みに共感し手を挙げたウィル・シードスタッフが、高校生のメンターとしてグループワークに参画し一夏を共にしました。
活動の詳細は、【東京都の教育内容ページ】に随時掲載される予定です。

今回の日記執筆は、営業職の岩田結実。

 

本気と本心

本気と本心は質の異なるものである。

これがこの数か月間のプロジェクトで私が高校生から教わったことです。どうしてこのように感じたのかについてお話しします。

本気で勝ちたい

私が担当したチームの5名は、起業創業ラボのプレゼン大会がチーム対抗であると決まった当初から「優勝したい!」という気持ちが強いチームでした。回を重ねるごとにその気持ちは高まり、他のチームに負けないものを作りたいという気持ちが強くなっていました。

サービスを考える過程の中で、「これはありきたりだ」「競合に勝てるのか?」という観点を考えていくうちに議論が停滞することもありましたが、時間をかけながら考え続け、最終的には「これは勝てます!起業できちゃいますよ!!」とメンバーが言い出すほど「いける!」と思えるサービスが生まれました。

そして、最終プレゼンの直前はメンターである私も驚くほどの熱量でメンバーはプレゼンに備えていました。「もう1回練習したい」「もう1度聞いてください」とファシリテーターの方々にもメンバー自ら掛け合って最終準備は進んでいきました。

迎えたプレゼン本番では「勝ちたい」という気持ちが各メンバーから湯気のように出てきて、最も寡黙だったメンバーが聴衆の方々に語り掛けるようにプレゼンしていた様子はとても印象的でした。「これは優勝できるかもしれない」と私も期待をいだき、感情が高ぶっていました。

本心からやりたい

メンバーはプレゼンで全てを出し切って、かなりの緊張感の中、結果発表を待ちました。

そして結果が出ました。

なんと、私たちのチームは優勝できませんでした。悔しさと脱力感に包まれるメンバーを見ながら私は考えていました。プレゼンの出来では決して引けを取らないように見えたのに、優勝したチームとなれなかったチームは何が違ったのだろうか、と。

そこで気づいたことは、プレゼンの内容に「本心が乗っていたかどうか」ということでした。

優勝したチームは、高校生ならではの着眼点で自分達が欲しいと思うようなサービスを考えていました。「そのサービスが実現した世の中を絶対に見てみたい」「自分達で実現したい」という気持ちと、アウトプットであるサービスが一致していたのだと思いました。

一方、私たちのチームは勝つことに本気にはなっていたのだけど、「本当にこのサービスをやりたいのか?」を少し置き去りにしてしまっていたと気がつきました。

実は、ビジネスを構築する途中段階で「ぶっちゃけて、みんなはこのサービスが出来たらいいなと心から思う?・・・思っていないんじゃない?」とファシリテーターから核心を突かれた瞬間がありました。

それを機に、「自分達がやりたいことは何なのか」を改めて考え直してきたはずでしたが、勝ちたいという気持ち、発表できるような形にしなくてはという焦りの方が大きくなっていたのかもしれません。その結果「なぜ、このサービスが良いのか」という理屈は伝わるが「なぜ、あなたたちがこのサービスをやりたいのか?」という本当の理由を見失っていたように思えます。

ただ、本心を問い続けて言葉や形にすることは容易なことではありません。時間や能力などのリソースの限界に目が向いたり、自分の本心よりもロジックや納得性などに目が向いていったりするうちに、自分の本心は置き去りになっていきます。

起業創業ラボだけでなく、自分自身の日常の仕事を振り返っても思い当たる節があります。「サービス内容の良さ」だけをアピールしたところで、人の心には届かず人やコトは動かないと感じるのです。

そこで、私は「その仕事は誰にどう役立つものなのか」を明確にさせることはもちろんのこと、「実行する自分はハッピーなのか?」と問うことを大切にしたいと思いました。「自分はこれを形にしたい」「これを実現した先の未来を見たい」という気持ちが言葉やアウトプットに乗っていると、多少粗削りなものでも人に届き、人が動いてくれ、自分にとっても周囲にとっても価値のあるものが生まれるのではないかと思います。

ビジネスを作る体験を本気でやった高校生たちから、仕事において本心を乗せる大切さを教わりました。

私も自分の本心を大事にした仕事をすることで、これからは高校生の良きメンターではなく、良きライバルになれるよう、日々の仕事をしていきたいです。

【起業創業ラボ 集中型メニュー】
オリエンテーション
DAY1:未来に起こることを想像する
DAY2:現在のビジネス・業界情報を調べる
DAY3:インタビュー/リサーチをする
DAY4:ビジネスチャンスを発見する
最終発表会

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