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海外トレーニー経験者の声①

海外トレーニー制度でどのような体験や気づきを得て成長していくのか。トレーニー経験者の声をご紹介します。

海外トレーニー制度でどのような体験や気づきを得て成長していくのか。経験者の声をご紹介します。

お話ししてくれた方:サントリースピリッツ株式会社 赤穂 厳 氏

<プロフィール>
赤穂 厳 氏
サントリースピリッツ株式会社 経営企画部所属。
中国市場を始めとする各種プロジェクトマネジメントを担当。2012年、ニュージ―ランド フルコア社へ1年間海外トレーニーとして派遣。


トレーニー派遣時、職場の現地スタッフの方々と

製品パッケージの損傷問題に取り組む

2012年、ニュージーランドにあるフルコア社に赴任しました。期間は1年間です。日本では経理部門にいましたが、現地では品質、財務、海外戦略の3つの部門をローテーションしました。

当時、品質部門では製品パッケージの損傷が問題となっていましたが、解決に向けて具体的に動く人はいませんでした。製造から物流、販売など、各工程でこの問題は起きていたものの、欧米の企業は縦割の組織が多く、どの部門も「自分たちの部門に非はない。」と主張するばかり。そうした状況の中、私がこの改善プロジェクトにトレーニーの立場で関わることになりました。

未経験で現場に飛び込み、課題分析や改善を提案

まったく未経験の部門で、実情も把握できていなかった私は、まずは現場に足繁く通い、ひたすら倉庫・工場を回っていろいろな人に話を聞くことに。各工程におけるパッケージの損傷について、どういった種類の損傷がどれくらい起こっているのかを一つひとつ数え、集計作業を重ねていきました。さまざまな情報を集めた結果、原因や解決策が浮かび上がり、最終的には各部門の役員が出席する会議でCEOにプレゼンする機会を頂くことができました。

損傷の数を数えるという行為は、言ってみれば、ネガティブ要素の数を挙げ連ねていくことです。もちろん、その数字が事実を示しているわけですが、「どこの工程で、これだけたくさんの損傷があった」だけでは、その部門にしてみれば、自分のところの責任が大きいという見え方になってしまいます。そこで、損傷問題を解決することで得られるコストメリットを金額換算して提示しました。

各部門は損傷問題を把握していたものの、解決によってどれだけのメリットが生まれるかまでは認識していませんでした。結果、大きなインパクトを与えられたのではないかと感じています。また、私にとっては未知の仕事でしたが、結果を数字で示すという行為は、それまで経理畑で培ってきた経験があったからできたことです。もう一つ、欧米の縦割の組織構造の中で発揮した日本的な現場主義や横串機能の効果を高く評価していただき、私の帰国後、フルコア社に「部門横断で製品損傷をチェックするポジション」が新たに創設されることになったそうです。

工場を回って製品の損傷数を数えるといった地道な作業は、決して華のある仕事ではありませんし、現地スタッフからすれば「なぜ、そんなことを?」と思っていたことでしょう。しかし、それこそ部門を横断してフリーランスに動くことができたトレーニーという立場だったからこそ、現地の通例や慣習にとらわれないアクションを起こすことができたと思います。文化や価値観が異なる現地のスタッフに、どうすれば伝わるのか、動いてもらえるのか。それを考え抜き、実現した結果、受け入れ先の企業に対して思わぬプラスアルファの価値を生み出せたのではないかと感じています。

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