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『起業創業ラボ』スタッフ日記⑧

都立高校生を対象とした起業家教育プログラム『起業・創業ラボ』が実施されました。
関わったウィル・シードスタッフが得た『学びや気づき』をスタッフ日記としてご紹介します。

『起業創業ラボ』とは、起業・創業学習を通して起業・創業への関心を高め、都立高校生等の起業家精神を醸成するとともに、新しい価値を創り出す力を育成するための取り組みです。
取り組みに共感し手を挙げたウィル・シードスタッフが、高校生のメンターとしてグループワークに参画し一夏を共にしました。活動の詳細は、【東京都の教育内容ページ】に随時掲載される予定です。

今回の日記執筆は、営業職の中川孝晃。

 

誰もが踏み出せる一歩

躊躇する、人や組織

私は普段さまざまな企業に「人」の側面から関わり、組織と個人の成長を支援しています。

日々向き合う中でよく耳にするのは、「目の前の仕事が忙しく、余裕がない」「部下や周囲に気を遣うことが多く、自由がない」というベテランの声と「上はわかってくれない」「今の環境ではチャレンジができない」というような若手の声です。各企業トップが「変化の時代にこれまでにない新しい発想で社会に価値を提供していこう」と号令をかけているものの、現場の最前線にいる人や組織は一歩踏み出すことに躊躇しているように見えます。

大きな企業であればあるほど、これまで培ってきた自分たちのビジネス自体が変化の足かせになったり、社内調整など内向きのエネルギーが働いたり、価値を届けるべき先ではなく、別の部分にパワーが割かれたりする状況があります。本来、個々人が持っているはずの想いとそれを実行する力も、置かれた環境の中で発揮しづらくなってしまっているのではないでしょうか。

想像を軽く超えてくる、高校生たち

今回私がチームメンターとして関わった起業創業ラボでは、異なる学校から集まった高校生がチームになって、世の中のニーズを満たすビジネスプランづくりを行いました。

彼らはプロジェクトの中ですぐに打ち解け、「私はこう思う」「こういう考えもあるよね」「私はこれが好き」「それいいね!」と、活き活きと意見を交換し、自由に発想・行動していました。

夢中で打ち込めている理由を聞いてみると、「チームの仲間に刺激をもらった」「せっかくの機会だから最大限活かしたい」「どこまでできるか自分たちを試してみたい」といった声が返ってきて、普段と違う環境や仲間、テーマで話すことを純粋に楽しんでいる気持ちがこちらにも伝わってきました。

回を重ねるごとにチームのエネルギーは大きくなり、活動量も最終的なアウトプットの質も、こちらの想像をはるかに超えるものになりました。

メンターとしてチームに伴走していた私は、チームの関係性づくりを促したり「ビジネスってこうだよ」というような知識をインプットしたわけではありません。チームが自由な発言ができるような場づくりのヒントを与えたり、発言しやすい空気の醸成を重視して見守っていました。

正直なところ、私自身も始まる前は心のどこかで、彼らには「かなり手を差し伸べないといけないんじゃないか」という先入観がありました。裏を返せば、彼らだけでは議論したりビジネスプランをまとめていくのは難しいだろうと決めつけていたのです。ところが、そんな心配は全くの杞憂でした。彼らはこの機会を「楽しむ意識」や「好奇心」を持って、軽々といろいろな壁を越えていったのです。

自分自身でつくってしまっている壁

高校生の軽やかさを見ると、改めて我々大人が躊躇していることが恥ずかしくなってきます。

経験を重ねる中で我々は、傷つかないように、失敗しないように、面倒くさくならないように、といった気持ちが先立つような、別の意味での学習をしてしまっているのではないでしょうか。

もちろん、個人の経験による壁だけではなく、組織の構造的な壁もたくさん存在します。きれいごとでは進まない世界があることも承知しています。ただ、それでも一歩踏み出すうえでの障壁は、最後は自分自身で作ってしまっているんだと思えてならないのです。今の仕事の中で少しだけ新しいやり方に挑戦してみたり、アイデアを形作るための仲間を集めてみたり、誰にも言われていないけれども自分が信じることを密かに温めてみたり。自分が始められることは実は身の回りにたくさんあるはずです。

「自分からちょっと動いてみよう、失敗もひとつの財産になる」という軽やかな気持ちで常にいたいものだと、彼らの姿から学ばせてもらいました。未来をつくる子供たち、という表現がありますが、そんな彼らの良さを活かすためにも、まず我々大人が未来に向けて前向きな気持ちで、軽やかに一歩を踏み出していくことが大事だと思います。

ちなみに、私が担当したチームのメンバーは、プログラム終了後も自分たちのプランの実現に向けて、資金調達の準備を進めています。彼らくらい軽やかな動きが本当に新しいビジネスにつながる近道なんじゃないかと感じます。

私自身も彼らを見習って、個人と組織の背中を押す触媒としてあらゆる形で取り組みを続け、一歩踏み出すための伴走をしていきたいと思います。

【起業創業ラボ 集中型メニュー】
オリエンテーション
DAY1:未来に起こることを想像する
DAY2:現在のビジネス・業界情報を調べる
DAY3:インタビュー/リサーチをする
DAY4:ビジネスチャンスを発見する
最終発表会

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