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オンライン研修報告│グローバルステップ研修 自文化を理解する(2)

緊急事態宣言の発令後、「受講生の学びを止めない」という意志の下、予定されていた集合研修をオンライン化しています。オンライン研修での学びはどのようなものだったのか報告していきます

「全社員にグローバル意識を持って欲しいが、いまいちグローバルが“自分ごと”になっていない」「いつグローバルに関わるか分からない社員ばかりだが、今後を見据えて何か手を打ちたい」「異文化理解研修を階層別教育に取入れているが、効果が見えない」と言った課題を解決すべく開発したのが、 “自文化理解研修―グローバル化を自分ごとにー”です。

受講生とビジネス経験のある外国人が、「グローバルにアピールできる会社の強み」を議論するという本研修。研修会場に外国人が入ってくると、「うわぁ」という声と共に受講生がなるべく自分の番が回ってこないように…と少し距離を置くような空気が流れます。

しかし、自社アピールタイムでは、2~3人一組で外国人と対峙しなくてはならないため、否が応でもコミュニケーションがスタートします。自社がテーマな上に、外国人参加者も一生懸命に、どのようにしたら、会社が世界で存在感を出せるか、を考えてくれるため、受講生と外国人の距離感が縮んでいくのが分かります。いきなり、受講生が部屋を出て行ったと思ったら、自社製品を持ってきて、一生懸命に現物を見せながら、良さを伝えているという実施回もありました。

この外国人との距離が縮まっていく“空気”、自社の強みを必死に国籍関係なく皆で考える“場”をオンライン化して、同等・それ以上の効果は得られたのでしょうか?どのような工夫が有効に働いたのでしょうか?

集中しやすいグループワークを取り入れる

集合研修の場合、隣のグループの声や講師の発言が気になって集中力が切れてしまうことがあります。一方、オンラインの場合、グループメンバーのみの閉じた空間で、より集中した議論ができます。グループで閉じてしまうため、講師から一斉のタイムマネジメントや観点付与が難しくなりますが、予め、タイムキーパーや進行役を決めておき、議論のポイントをグループに分かれる前に、チャットに書き込んでおく等の工夫が有効です。

グローバルステップ研修では、各グループに1名外国人が入って議論をするため、オンラインでの実施の方が、外国人と密度の濃い議論が繰り広げられていました。

情報共有のしやすさを活用する

外国人が、各社の強みを考える際に、自国の企業と比較し、彼ら・彼女らの今まで出会ってきたバラエティあふれる国籍の人々の価値観や考え方、実際の商品・サービスと比較して考えることが一般的です。

オンラインであれば、実際に自分の国の場所をGoogle Map/Google Earthで紹介する、世界の競合の商品・サービスをWebで簡単に検索して画面共有する、なども可能です。受講生の発想を広げる上では、インプットの量が大きく影響するため、外国人が“言葉”で話す情報だけではなく、視覚的に情報を提供できることは大きなメリットになります。

全員が前列で学ぶ感覚を活かす

対面研修では、どうしても、英語が得意なメンバー、外国人と話すことに積極的になれるメンバーが会話を占領する傾向がありました。数名が外国人と話し、その脇で数名が雑談をするといった感じです。

一方で、オンライン研修では、グループから離れて雑談することが物理的にできません。結果的に、グループ全員で議論することに集中ができますし、メンバーの一人ひとりが外国人の前、最前列で話を聞いたり、話したりする環境となります。一人ひとりの発言量は圧倒的にオンラインでの実施の方が多かったと言えます。

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