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- 2021.09.16
- グローバル
【前編】外国人Buddyと本気で取り組んだオンライン5日間研修
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 経営管理・IR部では、2018年と2019年にシンガポールやマレーシアへの派遣を行う短期海外派遣研修を行っていました。しかし、コロナ禍で渡航中止となった2020年はウィル・シードが実施する5日間在宅海外研修を導入いただきました。オンライン形式で実施したグローバル研修からどのような学びがあったのか、実際に参加した受講生の内、3名の若手社員から座談会形式で話を聞きました。
<プロフィール>
・広域・社会インフラ事業グループ 東日本営業第3部 芝田 洋輔 氏(2014年入社)
・人事総務 人事部 西野 綾菜 氏(2015年入社)
・CTCビジネスエキスパート株式会社 経理・業務サービス部 安田 竜二 氏(2018年入社)
周りから見たら英語研修、
実際は現地企業のリアル課題に挑む日々
―今回の研修について、参加した前後での印象の違いについて教えてください。
安田:研修を受ける前は、取り組む現地企業の課題は架空のものだと思っていましたが、実際には実在する企業のリアルな課題を解決するものでした。最終日に課題に対する解決策の発表があったため、どうせやるのであれば相手に無駄な時間をとらせるわけにはいかない。より良いもの、示唆があるものを提供したい。そのような思いで、必死に取り組んだ印象です。
芝田:あの密度の濃い5日間をどう伝えれば良いか分からないです。最初は、私もビジネスプランを作るくらいにしか思っていませんでした。それでも本気になった理由は研修に登場する方の熱意です。タイで薬局を起業した社長が課題を提示してくれましたが、社長が本気で事業を考えている方でした。その熱意に答えるべく、現地の市場の情報を得るために、実際の駐在員の方から生の声を聞き、研修という意識があまりなく参加していました。本当に本気で取り組み、社長が困っていることに対して、なんとか価値を提供したい思いでやっていました。ここにあの研修を受けていない人がいても、この本気度は絶対伝わらないと思いますけどね(笑)
一同:(笑)
芝田:周りからは英語研修だと見られているようですが、受けた本人からすると、英語研修という要素は全体の割合の中ではそこまでではなかったという認識です。むしろ、対人的な部分や、仕事の進め方など、複合的な要素が絡み合っている研修という感じでした。できることならすぐにでも海外に行きたい気持ちにはなりました。
一筋縄ではいかないBuddyとのコミュニケーション
―外国人Buddyとペアになって取り組むトレーニングはどうでしたか?
安田:現地社長への提案内容を細部までつきつめる必要がありました。しかし、慣れない言語の中で細かいニュアンスを伝えることが難しく、上手く伝えきれず話を途中でやめてしまったことがありました。Buddyから「言葉が詰まったとしても最後まで話して欲しい」と言われ、自分で一方的に話を終えてしまったら、すべてそこで終わってしまうと感じ、最後まで伝えきろうと思いました。
西野: 私のBuddyは初日の顔合わせ時点で、たまたま通信が悪かったので、早々にLINEを交換しLINEやチャット、電話を使って進めていました。普段、日本で仕事をしているときにはあまり気にしていなかったコミュニケーションツールについても考えるようになりました。また、やりとりの中でBuddyから「それは日本的な考え方だね」と言われたりすることもあり、価値観の違いを感じるシーンもありました。
安田:確かに私もその日のゴールの共有は細部まで詰めておかないとダメだと感じました。私のBuddyは行動力があり、率先して動いてくれていましたが、お互いの認識が違ったままですと、最終アウトプットのゴールがズレる等、行動力が仇となることもあります。アウトプットのイメージを明確に持った上で、進めることをより意識するようになりました。
―タフな研修だったとは思いますが、それでも頑張れた理由は何ですか?
安田:勝手なイメージですが、研修なので、自分が主体となって進め、Buddyの人に指示してやってもらう進め方を想定していました。しかし、実際にはBuddyからも連絡をくれたり、提案をしてくれたりしました。これにはとても嬉しく感じましたし、「Buddyと一緒にやっている」という気持ちになったことが理由です。
芝田:最初はBuddyがおとなしい印象の方でした。私自身も同じタイプなので、Buddyからはきっと「この人は頼れないな」と思われていたように感じています。しかし、日々のコミュニケーションの中で、Buddyと通じあう喜びを得て、モチベーションが上がったことが大きいと思います。